おしぼりで拭いてはダメ?外出時に洋服が汚れてしまった際の応急処置について。

最近流行りの汁なし担々麺を初めて食べに行った時の話。

汁なしなのだが「よく混ぜて食べてくださいねー!」とスタッフからいわれたので、とりあえずグッと麺を持ち上げてみる。飛び散る汁。打ち合わせに向かう私の白いシャツが、ごまソースでえらいことになったのを今でも覚えている。

洋服の汚れというのは、日常生活の中でどれだけ気を付けていたとしても、ふとした瞬間についてしまうもで防ぎようがないこともある。

しかし「こんなシミを付けて1日を過ごすのか・・・」という状況に置かれたときに、応急処置をできるかできないかでその洋服の運命が大きく変わるのだという。

前回「ダウンジャケットの洗い方」について、ライオン株式会社にて洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきた「お洗濯マイスター」の大貫さんにお話を伺ってきた。その際に、衣類の汚れの応急処置の仕方についてもお話が聞けたので、ぜひ参考にしてほしい。

食べ物のシミがついてしまった場合

まずは、シャツやカーディガンなど一般的に洗濯機で洗濯することができる衣類についてしまった「食べ物のシミ」の応急処置について紹介する。

実は、この応急処置をするかしないかで、その後の洗濯での汚れの落ち方に差が出てくるそうだ。可能な限り素早く対処しておこう。

1.固形物を取り除く

シミと一緒に固形物が洋服に残っているケースもあるだろう。まずは、乾いたティッシュで固形物をつまみ取って取り除くことから始めよう。

この時、濡れたティッシュでこすったりするのは絶対にだめだ。固形物の成分で違う汚れが増えてしまうかもしれないし、滲んで汚れている範囲が広がってしまう恐れがある。

2.汚れを見極める

食物の汚れには「水溶性のシミ」と「油溶性のシミ」の2つに分けられる。ほとんどの場合が水溶性で、しょうゆ、カレー、ワインパスタソースなども水溶性となる。油溶性の代表的なものは、バターやチョコレート、食品ではないがファンデーションや口紅などがあげられる。

水溶性の場合、水や洗剤に溶ける性質を持っているので水で濡らしたティッシュで摘み取るように拭いていく。決して、ごしごしとこすらないようにしよう。あくまで、摘み取ることが重要だ。

その後、乾いたティッシュで水分をとり、自然乾燥させて完了だ。

また、油溶性の場合は、乾いたティッシュに油分を移し取り自然乾燥させるだけである。

【ワンポイントアドバイス】

飲食店のおしぼりは「塩素系漂白剤」が入っている場合がある。これで拭いてしまうと、洋服が色落ちしてしまうことがあるので、できる限りおしぼりで拭かずにティッシュときれいな水を用意してもらおう。

3.自宅に帰ったらすぐに洗濯しよう

(1)(2)の応急処置をしたら、その日のうちにしっかりと洗濯しておこう。

食べ物のシミには直接「液体酸素系漂白剤」や「シミ用の部分洗い洗剤」を直接塗ってから洗濯にかける。

口紅やファンデーションなどの油溶性のシミには「おしゃれ着用洗剤」「一般衣類用洗剤」を直接塗ってから洗濯をすることで、汚れを落とすことができる。

めんどくさがりな、あなたに。

今回、専門家のもとで外出時に衣類が汚れてしまった際の応急処置について話を聞いてきたが、正直めんどくさいと思っている方も少なくないだろう。

事実、私もその一人だ・・・。

そこで見せてくれたのが「シミ取り剤」の正しい使い方だ。

まずは、黄色いカーディガンに醤油を付着させる。

もちろん落とせるから醤油を付着させていいるわけだが、実際にこの量の醤油をお店でこぼしてしまったとしたら、かなり焦るだろう。

しっかりとカーディガンにしみこんでいる。

着ている洋服にこぼしてしまったら、慌ててそのまま上から拭いてしまいそうなものだが、ポイントは「汚れの裏側から攻めていく」ということだ。

シミ取り剤を購入すると、吸収シートが付属でついてくるものもある。この吸収シートに、汚れが付着した側を当てるように上に重ねる。

シミがついてすぐであれば、この時点でほぼほぼきれいになっている

シミ取り剤を、シミの周りから少しずつ円を描くように中心に向かってトントンと汚れをたたき出していく。

最初にシミのど真ん中をトントンしてしまうと、シミ取り剤といえどシミがにじんで広がってしまう恐れがあるとのこと。なので、シミの周辺からシミ取り剤を付着していこう。

跡形もなくシミは消えた

最後に、水で固く絞ったタオルなどで上からたたき、残ったシミ取り剤を取り除けば完成だ。

正直、これさえ持っておけば、応急処置もなにもその場で汚れは落とせてしまうのでとっても便利だ。

エチケットとして持ち歩くのもお勧めかもしれない。

その他の汚れの落とし方

泥(どろ)

初めに水で洗ってしまう人が多いそうだが、それは間違い。泥水となり繊維の中に入り込んでしまい、汚れが落ちにくくなる。

おしゃれ着であれば、初めにおしゃれ着用洗剤を塗布。その後、通常通り洗濯すればOKだ。

血液

血液には、たんぱく質が含まれているため40℃以上の水で洗ってしまうと固まって取れにくくなってしまう。

40℃以下の水ですすぎ、液体酸素系漂白剤や洗剤を塗布し通常通り洗濯するようにしよう。

誤解されやすい豆知識

  • お湯の方が汚れが落ちやすそうだが、たんぱく質は固まってしまうので気を付けること。
  • 食器用洗剤は、あくまで食器用なので衣類には使わないこと。
  • ダウンジャケットなどにシミがついた時の応急処置は、たたくと奥に汚れが入ってしまうので、つまむようにして汚れを取り除くこと。

※インタビュー協力:ライオン株式会社 快適生活研究所

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