窓辺の小さなスプラウト畑。オーガニックを育てて食べる幸せ実感

スプラウトという名前、最近では知る人が増えてきているようだ。

身近なところで行くとスーパーマーケットで普通に見かけるモヤシの類やカイワレ、豆苗などはスプラウトの仲間だ。

よく見るそれらは最近ではスーパーマーケットの野菜の棚で着々と種類を増やしており、店頭にはブロッコリスプラウトやマスタードスプラウト、レッドキャベツスプラウトなども見かけるようになっている。

レストランなどでサラダやサンドイッチの中に入っているのを見かけることも多い。

スプラウトは「発芽野菜」。

つまり発芽したての野菜のことで、若芽とい言葉がイメージしやすいかもしれない。種をまいてから1週間程栽培した状態の野菜のことだ。

ただし季節や環境で育成の進度は変わるわけで、あくまでも目安。豆類や穀類で発芽してから1~3日目の状態ですでにサラダで食べられる品種なども存在する。

発芽まもない新芽であるスプラウトは成長の初期過程で必要な栄養素が凝縮されて含まれており、また発芽時に発生する植物ホルモンや酵素も内包、成長済の野菜では得られない栄養素を持っている。

そんなスプラウト、買ってきて食べることはしばしばだったが、ある日「育ててみませんか」という提案をいただいた。

それは面白い。ぜひ試してみたいとお願いののち、我が家にやってきたのが今回手元にやってきた「おうちでベジ」という発芽野菜成育キット。株式会社グリーンフィールドプロジェクトというヨーロッパ有機認証を取得したハーブ、野菜、スプラウト、花の有機種子を輸入販売をしている会社の製品だ。

有機野菜を求める時代なのに、実際販売や生産の現場では有機種子を使っていないという矛盾に着目をし、こだわりを持って事業を展開している会社。有機種子は農薬・化学肥料を使用しない、採取後の種に消毒しない、遺伝子組換を行わない種子のこと。

ちょっと興味をひかれるものがある。

スプラウトは食べていたし、知ってはいたものの、育てるというアプローチにまでは手が出ていなかった。

綿やスポンジを皿に敷いて水を含ませ栽培という方法も知っていたが、たまたま目にした事例がちょっと衛生的に良い印象でなかったのも響いているかもしれない。

ところが今回の「おうちでベジ」のキット、スマート、清潔でとっつきやすい良いものだった。ちょっと人に自慢したくなった。

種は赤キャベツとマスタードを選んだ。今回、まず赤キャベツを育ててみることに決めた。

赤キャベツのスプラウトは紫キャベツの新芽のことで、発芽、少し育ってくるとその茎の美しい紫色と濃い緑のコントラスト、その緑の葉の縁を彩る紫の輪郭線が育てるモチベーションをグッと持ち上げてくれる。つまり、どんどん愛おしくなるのだ。

準備は本当に簡単で拍子抜けするくらいだった。

キットの中にはポリエチレン製の「スプラウト栽培専用容器」が付属しており、これがシンプルながら機能的な良いものだった。容器のサイズは10.2 X 14 X 高さ6.2cmほどのもの。小さなキッチン用ストッカーのような雰囲気。狭いスペースで栽培が楽しめる。

まずは透明の容器部分に指定の量の水を注ぐ。容器に目安線がついているので面倒がない。そこに細かいメッシュになった皿を蓋してやると準備完了だ。

透明容器の水が少しメッシュの上に浮き上がる。その水をメッシュの上をなでるように指で均一にならしてやる。わたしの場合は少々水が足りなかったようで、メッシュ皿の上からほんの少し水を足してやることにした。

あまりじゃぶじゃぶにしてはいけない。種が半分水に浸かる位がベスト。

さあ、次はタネまき。メッシュ皿の上にタネをまく。丁寧な説明書もあるし、ネット上でもホームページで確認ができる。

これで1日目は終わり。

その後は水替えを欠かさねばよい。1日に1~2回、透明容器の水を替えてやる。世話としては以降、水替えを繰り返すだけだ。

1/20 種まき。

1/23 少し割れてきた。

1/28 発芽多数。水面下に根が見えはじめる。

1/29 ふわりとした細かい毛が見える根っこが水分を探している感じ。もやしの頭の黄色位部分が目立つ。

1/30 紫の茎が目立ち始める。水面下に根が多くなってきた

2/2 茎に長さが出てきて双葉に緑の色がつき始める。根の長さが容器の半分ほどまでに達する。

2/6 根は水底に届くものが出てきた。茎は2センチほどの高さになった。もう十分サラダに入れられる。

2/10 こんもりと濃い緑と紫の山のようになった。

2/14 高さは5センチほど。根の密度が高い。食べごろと感じる。

約2週間で収穫時期を迎え、そこから先は自分の好みまでスプラウトの長さ、高さを目指し栽培する。

わたしの環境下では1月の終わりの種まきと初動でタネに目隠しをしてやらなかったという条件で、27日目に収穫をした。多分暖かくなれば、1~2週間程度で収穫できるのではないかと予想している。

育てているあいだ、とても楽しかった。

毎日様子を見ては水を変える。愛着がどんどん湧いてくる。

水換えで気がついたのが、この栽培容器の便利さ。そのサイズ感から片手で水替えが可能だった。

水替えが楽なのはモチベーションを保ち続けねばならないこういう栽培物では大事なポイントだ。女性でも片手で水替えできるこの容器は優秀だ。

メッシュ皿の目の細かさから小さな種も落ちにくいところもいい。

メッシュ穴が大きいと、アルファルファのような小さなタネはメッシュから水受け容器に落ちてしまうことがある。そういう心配がなかったのはよい。水受け容器の深さがちゃんとあったため、根の伸びを阻害しないのもポイントだ。根張りがよくなければ生長の早さが望めない。

そしてシンプルな栽培容器のデザインはどこに置いても周りによくなじんでインテリアやグリーンのじゃまをしない。

そういう点でも優秀に感じる。

さて、その収穫なのだが。

ちょっとおもしろいタイミングがあって、大事に育てた赤キャベツのスプラウトをスプラウト栽培専用容器ごとクルマに積み込んだ。向かうのは、千葉県大網白里市季美の森にあるパン屋さんのガーデンカフェ 「三井製パン Cafe & Garden」。仲良くさせてもらっている三井さんご夫婦のお招きで、小さな焚き火遊びをすることになって出かけていった。

わたしは趣味でインドの土窯、タンドールを持っている。クルマに積める小さなやつで、インドに出かけたときに買い求めた。バーベキューパーティーやキャンプなどに持っていき、タンドリーチキンなどを焼いている。ちょっと炭で焼いたチキンに自分で育てた赤キャベツのスプラウトをまぶしてやろうと思ったのだ。

タンドールの炭をおこしてチキンや野菜を金属の串、サリヤで打ってタンドールにくべる。出来上がった料理に赤キャベツのスプラウトをその場で収穫、ふりかけるという寸法。スプラウト栽培容器のメッシュ皿が浅めに作られているため持参したハサミでかなり根元の方から上手にカットできたのが使い出よく、感心。楽しい収穫作業だ。

収穫した赤キャベツのスプラウトは小さな新芽であるにも関わらずちゃんとキャベツの味がする。特徴的な赤紫のスプラウトでサラダやサンドイッチの彩りにピタリとハマるこれ、噛み締めるとほんのりキャベツの香りがうれしいものだ。

ハーブのスパイシーさのようなものがあって、辛みがやってくる前に感じる予感のような味わいがどこかから感じられる。しかしその予感を打ち消すように辛さには届かずスッと消えてゆく。とてもおもしろい。

ちゃんと個性があるので他のものと合わせて食べるときの楽しみがある。決して強い味にはならないのだが、この体積容積あたりで見ればかなりインパクトもあり、育てて収穫、食べた時の喜びは大きいだろう。

それゆえ、強めの味のタンドリーチキンやマライティッカというインド料理にもするりと馴染む。

テーブルの上で自分が育てたスプラウトをその場で収穫して食べる。

なんとも言えない満足感がある。(食べる前にはきちんと洗うこと)

ちょとしたいたずらで、「三井製パン Cafe & Garden」の店主の奥様が作るきちんとしたバックボーンを持つインド亜大陸周辺の料理、いわゆる日本人的にはカレーであるが、それにも収穫した赤キャベツのスプラウト少し合わせてみたり。

「三井製パン Cafe & Garden」はオーガニックと無添加にこだわるベーカリーカフェ。卵、バター、牛乳を不使用のパンにこだわり、パンの酵母自体、有機穀物の天然酵母、有機小麦の掛け継ぎ自家製酵母、有機米仕込みの酒粕酵母を使ったパンを焼いていらっしゃる。

三井さんのパンはこの「おうちでベジ」を扱う株式会社グリーンフィールドプロジェクトの「有機種子にこだわる」部分、農薬・化学肥料を使用しない、採取後の種に消毒しない、遺伝子組換を行わない種子を扱うというやり方にリンクする何かを感じる。

楽しい時間を過ごした後。

帰り道の道の駅オライはすぬまで買い求めた「チキンベリヤーニ」。自宅に帰ってこのインド定食の炊き込みご飯に少し散らしてみたが、綺麗なアクセントになって満足感が高い。

色々と楽しく食べられて、育てる喜びも併せ持ったキット。とても気に入った。
簡単に洗浄して清潔感も保てる「スプラウト栽培専用容器」を使ってすでに2回目の収穫目指して種まきを終えている。

「次の収穫ではスムージーやスープに仕立ててみたい」とか、カタログに載る多数の種類のタネを眺めながら「もやし系のものは炒め物に良いだろう」など考えてにやにやとしている。

わたしはカレーとスパイスについての文章を専門とするが、そういう中でよく見知ったフェヌグリーク、レンティル豆、マスタード、コリアンダーシードなどインド料理などに使われる豆やスパイスも多数あるので、それらのスプラウトを育ててスパイスなどと合わせ、調理をしてみたい。

楽しみは大きく広がっている。

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