自分のライフスタイルに合った「音」と出会う。

「音」とは、別に「音楽」だけのことを指しているわけではない。料理をする音、家族の会話、何気なく口ずさむ鼻歌、全てが「音」である。

この「音」というのは不思議なもので、私たちのテンションを上げてくれたり、心を落ち着かせてくれたりすることもあれば、何気なく聞こえてくる程度でまったく気にならないことだってある。

これは、ほとんどの人が体験したことがあるだろう。

では「音の本質」とは。

こんな疑問をぶつけてきたのは、FMラジオ局「TOKYO FM」が入るビルで「新しい音」を作る、「音」のスペシャリスト達だ。

TOKYO FMが中心となって立ち上げたジャパンマルチメディア放送グループが、2016年3月に放送を開始した新しいデジタル放送が「i-dio(アイディオ)」。スマートフォンのアプリでも楽しめる、高音質のデジタル放送サービスだ。

今回は、この「i-dio」を提供している東京マルチメディア放送の野秋氏と、i-dioのメインステーションである「TS ONE」を放送しているTOKYO SMARTCASTの砂井氏に、お話を聞いた。

音の「良し悪し」とは、結局「人それぞれの好み」である

写真左:野秋氏(東京マルチメディア放送)、写真右:砂井氏(TOKYO SMARTCAST)

ところで、そもそも音の良し悪しとは何なのか。

冒頭にも書いた通り、音とは音楽だけのことを指しているわけではない。そういう意味では音楽に加えて会話も流れてくる「ラジオ」というのは、音の話をする上で一番参考になるメディアではないだろうか。

私たちが聞いている音にはさまざまな種類が存在する。音質という意味では、音源の形式やオーディオ機器の種類はもちろんのこと、繋ぎ方や聴き方でも音の質は変わってくる。

例えば、重低音が響くヘッドホンで、ストリーミングサービスで流行のJ-Popを楽しむ人がいる。

「音にとても迫力があって、家でも外でもどこにいても良い音で音楽を楽しめます!」

一方で、自分の部屋に高級オーディオを設置し、お気に入りのクラシックをハイレゾ音源で楽しむ人もいる。

「演奏者の息づかいまで聞こえてくるような生音、臨場感あふれる良い音を楽しんでいます。」

このように、その人ぞれぞれで「良い」と感じる音は違う。結局は、どんなシーンでどんな音を聞きたいかという「好み」の話なのだ。

「聴くだけでなく、共有する」新しい音楽の楽しみ方

「i-dio」のメインステーション「TS ONE」の編成責任者である砂井氏は、長年にわたりTOKYO FMの編成制作にも携わってきた。その砂井氏は、「ラジオは映像配信ではないからこそ、「編成」と「音」にはプライドと自信を持っている」と話す。

考えてみれば、ラジオの編成というのは、人々の生活スタイルに合わせて作られている。時間帯によって番組の中身が違い、放送局ごとにカラーも決まっている。日々何気なくチャンネルを回しているが、どの時間に何を放送するか、というのを考えている人たちがいるわけだ。

また、もちろん「音」にもこだわっているという。番組によっては、毎回「番組全体を通して、ラジオで聴いたときに一番心地よく聞こえるように」特別なチューニングをしている場合もある。音にこだわるラジオ番組ならではのエピソードと言えよう。

時代の変化と共に、全方位的な総合編成だけでは伝えきれない部分も出てきているそうだ。若い世代や、ライフスタイルが多様化する現代では、「自分が聞きたい音」がラジオでは流れてこないと感じる人も多いのかもしれない。

そこで「TS ONE」では、リスナー像をスマホを利用する若い世代に特化して編成している。「listen(きく)・watch(みる)・share(シェアする)」という編成方針で、リスナー同士が熱量を共有できるような番組作りを行っているそうだ。アプリで楽しむことが出来るi-dioは、番組の途中ではスタジオの様子などの画像を見ることができたり、リスナーたちが同じ番組を見ながらSNSにコメントをシェアすることで、ユーザー同士もつながることができる。さらに、生放送の番組ではコメントがリアルタイムに取り上げられて、番組に参加することが出来る。SNSと共に育った若い世代にとっては、これほど楽しい経験はないのではないか。

一方で、TS ONEではノンストップで音楽だけを流す番組や、自然音(森や山で実際に収録した音)を流す番組もある。日々、リスナーの反応を思い浮かべながら曲順や構成を考えており、実際にオンエアされると、SNS上で「この曲の次に、まさかこの曲流すとは・・・!」といった反応があることもしばしば。その度に、番組の作り手たちはニンマリとしているわけである。単なるプレイリスト再生とは違い、番組制作陣たちの意図や想いを共有しながら聴く、そんな楽しみ方もできるかもしれない。

人々のライフスタイルに寄り添う「音」とは

i-dioには、「TS ONE」以外にも様々なチャンネルがある。例えばクラシック音楽やJazz、アニソンなどジャンル特化型のチャンネルや、ハイレゾ級の高音質専門のチャンネルもある。

こうした専門番組も、ただプレイリストを流しているわけではなく、人の手による編成が行われている。「この時間にはこんな音楽が良いのではないか」という考えを巡らせながら、プロの編成部隊が構成を行っているのだ。

こんなにも、聴く側のことを考えて構成されているなんて想像したことがあっただろうか・・・。

そして、i-dioのプロモーションなどを担当している野秋氏は、こう続けた。

セレクションチャンネルは、浴びるように音楽を聴いてほしいチャンネルなので、ジャンルごとに楽しめるようにしている。

ただ、ライフスタイルを邪魔してはいけない。ずっとかけていても、邪魔にならないように聴けるようこだわっている。(野秋氏:コメント抜粋)

砂井氏もTS ONEについてこう話した。

TS ONEは、同じ時間、その瞬間しか味わえない「1つになる楽しさ」を一度体験してほしい。

音楽の選曲の部分にはものすごくこだわりを持っているし、チャンネルを合わせるだけで好みの音楽との出会いをサポートしたり、その時の気分にあった音楽をレコメンドしていきたい。(砂井氏:コメント抜粋)

i-dioやTS ONEの番組は、私たちのライフスタイルに寄り添い、リスナーに寄り添って作られている。お二人の話を聞いていると、無限に音の楽しみ方がわいてくるようで、それを聞いているだけで楽しかった。

日常の中で、音をもっと楽しもう。

今回、音のプロフェッショナルのお話を聞き感じたことは「自分なりの音の楽しみ方を探すことが重要」ということだ。人それぞれに好みはあるし、多様なライフスタイルがある。今回のインタビューの最後に彼らはこう話した。

「まだ楽しみ方が分からない人、新しい楽しみ方を探している人、そんな人は一度、僕たちが作る番組や選曲した音楽を気軽な気持ちで聞いてみてほしい。スマホさえあればどこでも聞けるので、日常の中で、ちょっと手が空いた時間とか何か作業をしながら聴くとか。」

音楽は好きだけど、何を選んでいいかわからずなんとなくプレイリストを選んでいる。そんな人は一度、プロが作った番組を流してみてはどうだろう。

今回の話を聞いて強く思ったのは、音とは私たち聴く側の人間にとっては「ライフスタイルに心地よい刺激をくれるスパイス」ということ。少なくとも「i-dio」から流れる音というのは、人に寄り添って作られた素敵な「音」であった。

スマートフォンという身近なツールで、もっともっと「音」を楽しもうじゃないか。

i-dioを気軽に楽しめるスピーカーとは

ちなみに、お二人にいつも自宅でどのように音楽などを聞いているか質問したところ、もちろんオーディオコンポでじっくり聞くこともあるが、やはり頻度としては手軽に楽しむことができる「Bluetoothスピーカー」が多い、とのこと。また、i-dioに関しては従来のラジオとは違いデジタル放送のため、音楽ストリーミングサービスと同様にデジタル圧縮された音声が流れている。このため、あまり高級なオーディオだと、オーバースペックになってしまうという事情もある。

いま、音を楽しむための一番身近なツールは「スマートフォン」だ。今回の「i-dio」をはじめ、自分で作ったプレイリストや音とのハブになるツールとして、スマートフォンを外すことはできないだろう。スマホで気軽に音を楽しむのであれば、Bluetoothスピーカーは有力な選択肢になる。

また、人の会話なども流れてくることがあるラジオやi-dioは、あまり低音が強調されているよりも、比較的フラットに音を出すことが得意なスピーカーが向いているという。確かに、男性の低い声の会話を重低音スピーカーで聞くのは疲れてしまうかもしれない。

今回、インタビューと合わせてカタパルトで現在販売中のBluetoothスピーカー「HarmonyⅡ」で、i-dioを二人に聴いてもらった。結果は、「フラットに音が出ていて、聴き疲れしにくいと思う。あまり低価格なものだと音楽を楽しむのに物足りないけど、これは重量感もあってしっかり音も鳴るので、音楽を楽しみたいときにも良い。また、デザインがリビングにおいても異物感が無くていいと思う。」とのことだ。

ぜひ、皆さんにも試していただきたい。

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Special Thanks!!

スピーカーの性能を語る時、そのスペックが話題になることが多い。だがしかし、オーディオ機器について考える前に、自分なりの音の楽しみ方について考えてみる、そんなきっかけとなってくれたらと思う。

ちろん、今回のインタビューで紹介したi-dioの「HQ Selection」や「TS ONE」などのチャンネルは、とてもおすすめできる「音の楽しみ方」の一つだ。スマートフォンと組み合わせるBluetoothスピーカーをまだお持ちでなければ、カタパルトで現在販売中のBluetoothスピーカー「HarmonyⅡ」も、ぜひ検討してみてほしい。

インタビュー協力、ありがとうございました。

砂井博文 氏>1991年にラジオ番組制作会社、エフエムサウンズへ入社。制作の現場を経て2006年エフエム東京へ。同年よりプロデューサー職。2015年よりi-dioのコンテンツプロバイダ会社、TOKYO SMARTCASTの編成制作部長として「TS ONE」の編成を統括している。

 

野秋勝 氏>レコードメーカー、映像メーカー勤務を経て2015年よりi-dioのチャンネル編成に携わる。2018年よりi-dio Selectionのプロデューサーとして、ハイレゾ級専門チャンネル「i-dio HQ Selection」やアニソン専門チャンネル「アニソンHOLIC」を担当。

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