耳穴を塞がないユニークな形状で“聴き疲れ知らず”、洗濯機で丸洗いも可能なランナー向けイヤフォン「TOPlay聴不累」

イヤフォンで音楽を聴くシーンは実に様々。そして用途に応じて求める機能も大きく異なる。

自分のニーズにぴったり合うイヤフォンを見つけ出すこと、あるいは用途に応じて使い分けられる複数の製品を持つことは、毎日の生活をさらに快適にするために重要なTIPSだろう。最近はイヤフォンの形状も多様化し、ノイズキャンセリング機能を搭載した製品も増え、耳型採取から始める高額オーダーメイドイヤフォンなども登場している。

今回紹介する台湾メーカーのユニークな製品「TOPlay聴不累(「聴き疲れしない」の意味)」も、そんなイヤフォン探索の有力候補としてチェックしておくといいだろう。

特に長時間つけっぱなしで使う機会が多い人、ジョギングなどアウトドアスポーツで使いたい人にとっては、これまでの悩みを解決してくれる画期的なイヤフォンになるかもしれない。

製品オフィシャルサイト(中国語)

製品紹介YouTube映像(中国語)

ランナーはじめスポーツ愛好者のためのイヤフォン

製品紹介資料によると、この「TOPlay聴不累」の主な想定ユーザはこのような人達。

  • 大量の汗を流す運動を行い、その汗が原因でイヤフォンを壊しがちな人
  • 屋外で過ごすことが多く風や日差しにさらされる業務の人、バイク乗り
  • (イヤフォン装着時に)人との会話や安全性も重視する人
  • 耳の健康を重視する人
  • スピーカーのような自然な音環境を好む人

そして利用シーンとしてこんな記述がされている。

トレイルランニングにマラソン──大量の汗をかく運動を終えた後、イヤフォンを直接水の中に浸して洗ったり、専用の収納袋に入れて洗濯機で丸洗いすることも。水を拭きとればすぐまた使い続けることができる。

屋外で使う機会が多く強い日差しに晒される場合でも、抗UV素材を使ったケーブルなので傷みにくい。もちろん突然の雨でも問題なし。移動中に電話やLINE通話の呼び出しがあってもボタンを押すだけで応対できるので出そびれることがない。

形状が特殊でイヤフォンが耳を塞いでしまうことがないので、イヤフォンで長いスピーチを聴くなどの場合も、一体成型で柔らかい快適な耳掛け、空間に作り出される臨場感ある音環境で、長時間使い続けることができる。

  • 耳穴を塞がない独特の形状
  • 水で丸洗い可能
  • 立体的なサラウンド音空間

詳細は後述するが、耳穴を塞がない独特の形状&構造ゆえ外部の音も遮断しない。
外からの音がたっぷり入ってくる。

ノイズキャンセリング機能全盛期に「え?」と驚くかもしれないが、この製品の強みはそこにある。

音楽を高遮音性のイヤフォンや密閉型ヘッドフォンで聴く場合、外部の音を完全に遮断することで音の世界にどっぷりと没入できるメリットがある。一方、誰かに呼びかけられても無視してしまったり、あるいは路上を歩いている時であれば、後ろから近づいてくる自転車や車の音に気付かなかったりということで事故につながる危険性も高まる。

ひとりジョギングの際、長時間リズムを維持しながら走り続けるモチベーションに好きな音楽が欠かせないという人も多いだろう。ただ実際、夜間ジョギング中のランナーが自転車やバイク、車と接触して怪我をする事故も増えているという。

自転車や車などが近付いてくる音やクラクション、周囲の人からの声もしっかり聞き取れるようにしておくことはランナーにとって大事な安全管理だ。

屋外でのスポーツだけではない。 マシンジムでの筋トレでも、顔見知りやインストラクターが笑顔で近付いてくるたびに慌ててイヤフォンを外したりする経験を持つ人はいるはずだ。

このイヤフォンだと、外さなくても自然な会話が成立する。

入院中やひとりで長時間音楽を楽しみたい時にも

「耳を塞がない=長時間使い続けても耳が痛くなったり疲れたりしない」特長ゆえ、他の利用シーンでも重宝しそうだ。

たとえば入院時。 テレビを見る以外にやることがないが、ずっとイヤフォンを使い続けていると耳が痛くなる──入院していた私の母は、そう言ってベッドの上で暇を持て余していた。また看護師さんからカーテン越しに呼びかけられても気付かず、いきなり入ってこられて驚いたので、常に片耳だけ外しているという知人もいた。

このイヤフォンなら、耳穴を塞がず外の音も自然に入ってくるので、入院中のそんな「イヤフォンの悩み」が解消されるかもしれない。

また最近はソロキャンプが大ブーム。 テントで好きな音楽を聴きたいけど、周囲に他のキャンパーがいるとスピーカーで音楽を掛けるのもはばかられ、イヤフォンを使うというケースもあるだろう。

でもそれだと今度は、外の音が完全に遮断されてしまう。
本当は大自然の中で、周囲の音と一緒に音楽を楽しみたいのに──なんていう願望を抱いている人もいるはずだ。

そうしたシーンでも、このイヤフォンはきっと強みを発してくれるはず。

「でも音漏れが結構あるんじゃないの?」

ここまで読んで、勘のいい方ならきっとそんな懸念を抱いたことだろう。

それは正しい。

一般のイヤフォンと比べると音漏れは大きい。

なので通勤中の満員電車や、静寂な図書館内で利用するのは控えたほうがいいだろう。手を伸ばせば肩に手が届く距離に同僚が座っている職場でも、少々煩わしく思われる可能性大だ。

ただ「音漏れ」を気にしなくてはいけないのは基本、人口密集度の高い場所だけ。

入院中の大部屋なら、極端に大ボリュームで音楽やテレビの音声を聴いているのでもない限り、隣のベッドの人が気付くほどの音漏れにはならない。ジョギング中だって、誰か他の人と至近距離にまで近づくことはごくわずかだし一瞬だろう。

実際自分も、音楽を通常の音量でかけた状態でイヤフォンを外し机の上に置いて少し離れてみたが、2メートルも離れればもう音漏れは意識しなければ聞こえてこない。そんなものだ。

耳を塞がず“聴き疲れしない”耳に優しい独特の形状

少し構造についても見ていきたい。

写真を見てもらうとお分かりのように、先端の形状がかなり独特だ。
通常のイヤフォンであれば、耳穴に差し込むイヤーピースの部分はぽっこりと膨らみのある球体になっていて、耳穴を塞いで外からの音を遮断し、かつイヤフォンを通じて入ってくる音を外に逃さない形状になっている。

ところがこの「TOPlay聴不累」は、先端がペンネのように斜めカットされた筒型で、かつ短い。

実際に装着してみるとわかるのだが、この斜めカットされた筒部分の先端は、耳穴に入ってはいかない。その少し手前で耳穴のほうに向かっているだけだ。

最初装着した時は正直・・・

「耳に刺さっていないので落ち着かない」

気持ちになった。

装着感がなんだか中途半端だからだ。これで音楽をかけてちゃんと耳に入ってくるのだろうかと。遠い音になってしまわないのかという疑問が湧いてきた。

実際に音楽をかけ始めると、一般的な形状のイヤフォンと同じようにしっかりクリアに音が耳に飛び込んでくる。耳穴を塞がなくても、あるいは耳の中に接触して振動で音を伝えるなどしなくても、反響によって立体感がある音を耳の中へと届ける特許取得の技術が使われているそう。

そして長時間装着しても全く耳に負担はかからない。

耳との物理的な接点は耳たぶ上部・裏面のフックが当たっているところだけで、かつ軽量なので当然と言えば当然だ。眼鏡をかけている人でも快適に使えると、製品紹介のYouTube動画で開発者の彭彦儒氏が眼鏡の状態で装着し語っていた。

次に抱いた疑問はこれだ。

「耳穴にフィットしていないので走ったらずれるのでは?」

かっちり装着した感に欠けるので、これでジョギングなど身体を動かしたらずれてしまって落ち着かないのでは?と思った。

ただ実際に装着して走ったりジムで利用してみたところこちらも杞憂。
そもそも耳穴にはまっているわけではないので、ずれるということもない。

顔を大きく左右に振る動きをすると、イヤフォンも大きく揺れて音の揺らぎが発生してしまうが、通常のジョギングによる頭部の揺れ程度なら問題なし。

耳穴にイヤーピースをはめ込むタイプのイヤフォンだと、「耳穴が小さすぎて最小イヤーピースを使っても圧迫感がある」「逆にすぐ外れてしまう」などという人も一定数いる。耳穴の大きさだけでなく形状も人によって異なる。

どのイヤフォンをしてもしっくりこないという人は一度この、耳穴に刺さないイヤフォンを試してみてはどうだろうか。

特許取得の「OGS開放導音方式」で立体的なサラウンド音空間

私自身それほど音響に詳しくなく、イヤフォン・ヘッドフォンの“音質”について語る素地はない。

数日使ってみての率直な感想としては、自分同様の一般レベルの人間が音楽を聴くのに使う場合、特別物足りなさを感じたり、逆に音質のあまりの良さに感動しまくるということはないのではないかと思う。私に関していえば、いま日常的に使っているBluetoothケーブルレスイヤフォンと同等の音質で十分満足できるクオリティ。

そして耳を塞ぐタイプのイヤフォンと比べると、外界の音を遮断していない分迫力には欠ける気がするが、その分、閉塞感がない自然な感覚で音楽を聴ける点は気に入った。

音響マニアな人であれば、高音・低音がどうなど詳細評価もできるだろうが、残念ながら自分はそこまで耳が肥えているわけではないのでこれ以上のコメントは控えたい。

製品のオフィシャルYouTube動画を見ると、OGSR(Open Guided Sounds)特許と複合式振膜を採用した設計についての解説もある。音響の原理を利用して設計されており、イヤフォンと耳の間の空間で音を反射させ、立体感・臨場感あるサラウンドな音空間を実現しているというような話だ(中国語だいたい理解できるが、技術的な部分はあまり自信がない)

中国語ではあるが、字幕の漢字を追いかければかなり理解できると思うので、興味ある方はぜひ見てもらえたらと思う。

▼製品紹介YouTube動画(中国語)

水洗いOKどころか「洗濯機での丸洗い」もいけちゃう!

もうひとつの特徴は「水洗い可」という点。

スポーツをすれば汗をかく。なかでも多くの汗をかくのが頭部で特に額からの発汗は最も多い。これは身体の中でも最も重要な部位である脳の温度を下げるためらしい。汗は体温管理に欠かせない機能なのだ。

そしてかいた汗は当然耳まわりにも流れこみ、首筋を流れ、イヤフォンやケーブルをびっしょりにしてしまう。

そのまま放置すればイヤフォン故障の原因にもなる。

この「TOPlay聴不累」のもうひとつの特徴は、水で丸洗いができることだ。

特に水に浸してはいけない場所はなく、容器に水を溜め、イヤフォンをケーブルごと沈めるだけ。布でさっと水をふき取り、あとは自然乾燥すればまた使える。中性洗剤を少し投入して洗ってもOKとのこと。

ちなみに防水性能を示す規格として国際電気標準会議が定めたIP規格というものがあり、この製品は「IPX7」だ。これは8段階の保護等級のうち、最上級からひとつ下の「防浸形」で「一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない」というもの。

最上級の「8」は「継続的に水没しても内部に浸水しない」という「水中形」なので、地上での利用を前提する製品としてこの「IPX7」は非常に高い防水性能と言える。

実際自分も(少々ドギマギしながら)水洗いしてみたが、その後まったく問題なく使えている。

さらには専用収納袋に入れた状態で洗濯機に入れて洗ってもOKとのこと。ただ公式サイトに「一ヵ月3回以内、年間30回以内」とあるので、やはり衝撃も強いだろう洗濯機利用はそれほど高頻度には行わないほうがいいようだ。

汗や埃を洗い流す目的なら、手洗いで十分だと思う。

マイク付きで電話・LINE着信にも素早く応答

他にもいくつか機能があるので紹介しておきたい。

ケーブルの途中についているのはマイク。

電話やLINE着信などがあったらボタンを押すことで応答が可能。

両手を塞がない状態で通話したい時のヘッドセット的な使い方をするためのアイテムとしても重宝するだろう。外部の音・声も入ってくるので、このままの状態で他の人と対話することもできる。

またこのケーブル、通常のビニール被膜の細いケーブルではなく、ロープタイプ。最近iPhone充電用ケーブルでもこうした作りの頑丈なものが人気だが、イヤフォンではそれほど見ない。

強く引っ張られても断線しない強度があり、また絡まりにくい。過去に何度か愛用イヤフォン断線という経験があるので、強度があるのは安心だ。絡まりにくいというのも確かにそう。正直すこしごわつく感はあるが、イヤフォンの絡まりを必死にほどく作業は人生の貴重な時間の浪費に他ならない。

それを回避できるのは助かる。

色は全部で3色(蛍光緑・蛍光紅・陽光紅)。

途中には小さなクリップもついているので、シャツに挟んで留めれば引っ掛けにくくなり耳への負担もさらに軽くなる。

またこのメーカーからはBluetooth搭載の製品も出ているが、おそらく今回は技適の関係だろう。日本で輸入販売するのはこの3.5mmステレオミニプラグタイプのみ。

もちろんBluetoothアダプタと組み合わせてケーブルレスにすることは可能だ。どちらかが壊れても片側だけ買いなおせば使えるし、Bluetoothのバッテリーが切れてもミニプラグ接続で使い続けられるので、組み合わせて使うほうが実は便利なのかなと思っている。

最後にひとつ、大事なことを書き忘れていた。

外の音を完全にシャットダウンして音楽の世界に没入するのは快感だ。

ただ長時間続けば・・・

「耳の健康」

を損なう可能性も高い。

聴力が落ち、結果より大ボリュームで音楽を聴く悪循環に陥っている人も少なくなく、実は通勤電車などでたまに見かける「音漏れ」の人は、イヤフォン性能ではなく単純に極端な大ボリュームにしているのが理由というケースも結構あるという。

長時間のイヤフォン利用に不安を感じている人も、この製品を検討してみる価値はあるだろう。


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